高校の授業オワタ\(^o^)/

 現場の視点から言わせてもらう。

これは書かずにはいられない。

文部科学省は22日、高校の新しい学習指導要領案を公表した。卒業に必要な単位数74を維持した上で「ゆとり」重視で減少傾向にあった学習内容を理数系は平成元年レベルにまで戻し、英語は教員が英語で指導するなど、言語活動を充実させる。

 学校の実情に応じて義務教育レベルの反復学習を認め、高校生全員が履修する科目を主要教科で設定するなど、学力の底上げも図る。

 新学習指導要領は25年度から実施し、数学と理科は1年前倒しする。23日から一般から意見を募集し、修正を加えた上で、来年3月までに告示する。

 今回の改定は、今年1月の中教審答申に沿って行われた。今春告示された小中学校版と同様に、改正教育基本法を踏まえて「伝統文化の尊重」「わが国と郷土を愛すること」「公共の精神の尊重」などを学校の教育活動全体で行うことを明記。道徳教育については、学校による全体計画作成を義務化した。

 学習内容を制限する「歯止め規定」を削除し、週30コマ以上の授業が行えることを明記するなど発展的授業に配慮。一方で、共通必履修科目として「国語総合」「数学I」「コミュニケーション英語I」を設定し、高校生が最低限身につけるべき学力を示した。

http://sankei.jp.msn.com/life/education/081222/edc0812221917002-n1.htm

まずは青の記述から。

設定されるまでもなく、現場では日常的に行われている。
高校に入ってきた生徒はみな中学の内容を熟知しているわけではない。
よって何度も復習する時間を授業中に設ける。
これは、コーラを飲むとゲップが出るぐらい当たり前の事。

しかし、問題は赤の記述である。

英語は教員が英語で指導するなど、言語活動を充実させる。


マジで逝ってるんですか?

絶対失敗すると思う。

正直な所、教員は英語で授業するなんて考えてない。そんな力もないし、経験した事もない。
生徒も英語はそういうもんだと思っている。(悲観的に見ている。)
教科書の英語を訳したり、先生が日本語で説明するのをありがたく聞いて、日本語でノートをまとめる。受験も同じで、解答が日本語と記号ばかりのテストを受ける。(難関大は別)
よって、大学を目指す多くの高校生にとっては、
英語 = 単なる教科の一つ 
という認識がどうしてもある。テストでいい点とるのが英語だと思っている雰囲気が出来上がっている。
そうなると、授業中に先生が英語で話し、英語でコミュニケーションをするというのは単なる重荷にしかならない。
英語を使って自分を表現するとか文化を知るとかどうでもいいんです。いい点が取れれば。
この空気を打ち破り、新しい風を吹き込もうというのが狙いなんだろうけど、うまくいかないだろう。どうしても。

あまりにも現実的な3つの予想


1.英語教員の現実

 
オレ、英語力がネェエエエエェ!!→ 授業が成り立たなくなる → 指導力不足教師 → どっかに追放。
 
 
2.生徒の現実


まじめな子


 英語で授業!?でも頑張るよ(^○^)!! → 先生が何言ってるかわかんない…。家で勉強しる! → 他の教科まで手が回んないよ〜(ノД`;) → やっぱり分かんないよ!僕って駄目な子だ、終わってる… うつだ… → フヒ、フヒヒ!!


普通の子


 やべッ、先生何言ってるかわかんねーぜ… →  授業中の英語はラリホーだぜ… → 睡眠学習、失敗。


英語嫌いな子

 
 英語?ここ日本だし使わねぇべ〜 → 日本語以外反応せず、失敗。


他の子
 

 高校英語?学校行ってないからわかんな〜い → 英語を漢字で書けず、落第。


3.文科省の現実


 英語で授業すれば我が国民はグローバルになる。 → なにっ!!英語どころか日本語までおかしくなってしまった!! 
→ 国歌も歌えないとは、非国民め! → 原爆投下、滅亡。

   

もう一つ、労働時間について。


どんだけ負担かけるんだよ。
こっちは何時間も授業の予習に時間をかけてます。
発言を一語一句考えて、注意深く生徒を観察し、対応していく。
授業中でも生徒指導しなくてはいけないクラスもある。放っておくと後で大きな問題になりうる。毎日生徒の様子が異なり、クラスのまとまりも変わり続け、生徒の様子が把握できない。(自分のクラスの生徒に触れる時間が少ないっていうシステムもおかしい。)情意フィルターMAXの生徒を英語活動に参加させ、英語をなんとか使わせるよう工夫する。
さらに、小テスト・生徒の受験問題の添削、部活・校務文書などなど…

英語に時間かけられねぇえええ!!!!
以下がオレのスケジュール。

  午前7時には家を出ます。

   1.学校に到着。生徒を玄関で待ち受け、あいさつから一日が始まる。
   

   2.朝礼で予定の確認•変更チェック。並びに生徒の欠席の連絡が来る。
   

   3.ホームルーム。クラスの生徒とあいさつ。今日はどんな様子か確認する。
   
 
   4.授業開始。一日3〜4時間授業(他の先生の代わりに授業する場合もあり→5、6時間コースは声でなくなる(T□T)。)

   
   5.授業の空き時間は授業の予習。Readingの授業を例にする。
    ・単語、熟語、発音のチェック。単語の意味はオーケーだが、発音は必ずチェック(確認しないと間違っている場合があるため。)
    ・教科書の本文を確認、どこを質問するか、書かせるか、読ませるか等々授業の献立を考える。
    ・浮かばない場合は他の先生に質問する。
    ・プリントを作る、小テスト・まとめプリントなど。最近は自宅学習の方法もプリントにする。
    ・研究授業→土日がふっとぶ。

 

6.昼休み。やっと休める…かと思いきや、生徒の質問、もしくは何か問題を起こした。(受験シーズンは質問が多い。)
   

7.午後の授業開始。5時間目は眠るのに最適な時間…、反応が薄い…。
   

8.帰りのホームルーム。掃除。ふぅ、一段落。しかし…

放課後
   

   9.部活の前に生徒の相談と質問。受験期は受験指導・面接指導・授業もある。
   

部活


   10.だいたい7時までにほとんどの部活が終了。


その後
   
11.定時はとっくに過ぎているが、学年便りや他の文書を作る。 

12.学校が8時に完全閉鎖。
   
帰宅
   

13.残った仕事をなんとか終わらせる。
   

14.Tube8 を見て英語の勉強。
 

15.風呂に入り、体を清めてから就寝。12時くらい。


くぁー! 書きたい事いっぱいあるけどもう寝ます。おやすみなさーい。